国語力向上のための3つの基礎力

2023-05-13

国語力向上のための3つの基礎力

語力向上のための3つの基礎力まとめ

国語力を向上させるためには、次の3つの力を意識して下さい
ひとつ目:語彙力
ふたつ目:要約力
みっつ目:思考力

国語力を考える上で基礎となる力であり、日常の子どもとの過ごし方で育むことのできる力です

大人が常に意識して子供に接していれば、自然と身につけることができる力ばかりです
成長に合わせて段階的に学習していく力の基礎力をしっかりと身につけさせてあげたいですね

これらの3つの重要な基礎力を向上させることで、【読解力の向上⇒国力の向上⇒学力の向上】へとスムーズにつながっていくことでしょう

彙力

語彙力とは、言葉の知識の量を指します
つまり、文章を読む際に語彙力が多いと前後の文脈で言葉の意味を正しく把握できます
逆に語彙力が少ないと文脈が正しく把握できないことになります

結果、聞かれている問題がわからない・・・となってしまいます
何を聞かれているのか理解できなければ、正しい答えに辿り着くのはほぼ無理ですよね
記号での回答であれば、もしかしたらラッキー正解もあるかもしれないですが
果たしてそれは学力向上につながるのか 答えはNoですよね

語彙力は決して文脈・文章を読むだけに利用される力ではありません
例えば、話す力です
語彙力が少なければ、伝えたい情報は正しく伝わらず出てくる言葉も稚拙な言葉ばかりでは先行き不安ですよね
何も小説めいた難しい表現を求める必要は無いですが、多くの活字に子供の頃から触れさせておく必要はありそうです

話す力意外には、表現する力においても同様に語彙力が大きく関係してきます
今日1日の出来事を「楽しかった」の一言で面倒くさそうに終わらせているようだと要注意です
伝えたい事はあるけれど、表現できないのかもしれません
そんな時は、大人が表現方法を手伝ってあげて語彙力を高めてあげてください
コミュニケーションも学習につながります

ボキャ貧という言葉がありますが、語彙力は英語でVocabularyですね
ボキャブラリーが乏しいことをボキャ貧・ボキャ貧というのですが、自虐的に使う人が多いですがちょっと笑えないですよね

書く力・聴く力においてはどうでしょうか
もう察しがつきますね
そうです!語彙力がないと情報自体が正確にインプット・アウトプットできないことになります

仕事や会話でよく耳にする「・・・だと思っていた」という認識齟齬や勘違いは、伝える側と聞く側の語彙力の差によって引き起こされるボキャ貧トラブルです
不明瞭な情報を個人の解釈で理解すると、時折このような「・・・だと思っていた」けど違ったという自体が発生します

大人の世界でもこれだけ、語彙力の必要性が理解できたところでこれからの子供にとってはこの語彙力の重要性が痛いほど理解いただけたかと思います

さて、では語彙力を向上させるためにはどうしたら良いのでしょうか
それは探究心の植え付けです
知らない言葉や語句が出てきた際に「自分で調べる」という癖をつける必要があります

子供のうちは、調べる方法すらわからないので「一緒にわからない言葉を調べてみよう」と促してみて下さい
子供は親と一緒に一つのことを一緒に行うことは、楽しいイベントとして考えてくれます
遊び感覚で、言葉への探究心を植え付けていきましょう

約力

要約力とは、文章の要点をまとめる力を指します
文章を読む時、大人は無意識にある程度の塊で情景を理解します

例えば、春の景色の表現描写から色々なことを文章の塊で理解し把握しますよね
でも子供は違います
春・桜・暖かい日差し・・・これらをひとつひとつ言葉として頭に入れていきます
つまり春だから暖かい日差しが差し込むという描写が入ってこないのです

そこで身につけたいのが要約力です
中学受験で出てくる国語の文章問題量は、およそ3,000語前後の物量の文章を読んで、回答するという作業になります
全ての言葉を単語として描写もせずに頭に残してきながら、出てくる複数の問題に回答していくなんて気が遠くなりますよね
正直無理です

そこで、必要となるのが文章の塊ごとの要約力となります

問題を理解し回答と思しき要約内容を見つけられれば、回答を導くのはとても早くなります
要約ができていないと、問題をよでからまた文章を初めから読み返し時間切れもしくは、集中力切れのため回答できないといった結果になります

要約力は文章の理解のほかにも、読む力・考える力・感じる力にも大きく影響を与えます
そのため、文章に書かれている情報を読み解けなかったり、登場人物や筆者の心情を理解できなかったりと致命的な文章理解の欠落状態が起こります

要約力に関しては、文章を読む際に常に要約する習慣をつけておくと良いですね
読書や絵本を読んだ時などに、「この子はどういうことを言っていたかな?」と質問してみると良いと思います
そうすると子供はキラキラした目で、一生懸命話の情景を伝え前後の話の関係性を理解し自分の言葉で多くのことを伝えてくれます

多くのアウトプットが、要約力の訓練になるので楽しみながら繰り返してみて下さい

考力

思考力とは、文章を考えながら読み解く力を指します
これは、文章を多角的視点で読み解き理解し、点と点を結びつけることのできる力となります

何やら難易度が高そうな力ですね

大人は文章を読む際に、文章内に記載されていない情報を自身の経験や知識から近い情報を使って理解します
この思考力がないと、文章からイメージし辛い内容は経験や知識が含まれていないため正確な理解ができなくなります
結果的に、記載されている文字を頭の中でイメージできないため情景が掴めないと言ったことになります

共感力にも似たような力かもしれないですね
同じ経験や体験をしている人とは、なんだか近い感じがしますよね
それは、同等の体験からイメージがしやすく共感しやすいことが理由なのだと思います

思考力は、考える力・想像する力においても共通します
思考力を使わずに文章を読むということは、ただ文字を読むだけの状態となり文章を読み理解することとは大きくかけ離れた状態になります
文字をなぞるだけの行為になんの意味もありません 見えているだけです

ではこの思考力を高めるにはどうしたら良いのかですが
これは多くの本に触れる機会を作ってあげて下さい

今は、図書館でも多くの絵本や子供向けの本が充実しています
我が家も市営の図書館をよく利用します
お気に入りの本はAmazonなんかでポチッと購入したりもしますが、本屋に連れていくのもとても良いですよ
自分が選んだ本なので、子供にとっても思い入れも変わってきます

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