同じ学校でも中学受験での合格偏差値は10下がる

2022-11-12

同じ学校でも中学受験のほうが偏差値が低い 

中高一貫校の市立では、中学での募集と高校での募集を行っている学校が数多くあります。 

ところが、合格に必要とされる偏差値には中学受験と高校受験では差があり、中学受験における合格偏差値のほうが低く設定されています。 

ってことは、中学受験でチャレンジしたほうが入学しやすいのでは? 

こんにちは、凛(りん)です。 

皆さんご存知でした?中学受験で必要とされる偏差値が高校受験時よりも10以上下がっている事実! 

そもそも、偏差値って何?ってところから確認してみましょう。 

学力偏差値 

偏差値とは、正しくは学力偏差値と言います。 

簡単に言うと、学力試験の結果をもとに子供が(自身が)上位何%にいるのかを推定することができる値になります。 

一般的なテストで考えると偏差値25程度だと、全体の下の方0.62%に位置ます。 

また、偏差値75程度だと、全体の上の方0.62%に位置します。 

このように偏差値をもとに現在の学力ポジションがどの程度なのかを測る目安になります。 

みなさんが理解されているとおり、合格偏差値が高いほうがより難関校といえます。 

例えば、2022年の中学受験人数はおよそ35万人と言われています。 

そのうちの偏差値75を叩き出す子供は、計算上およそ2000人程度になります。 

難関校をねらえるだけで選ばれしもの感がありますね。 

学力偏差値の算出方法

さて、学力偏差値がどういったものなのか、ざっくりとした理解はできたかと思います。 

その学力偏差値とはどのように算出されるのか?気になりませんか? 

学力偏差値は受験生全体の中で、子供の(自身の)点数が低いのか・高いのかを判別する指標であることは、上の話でわかったかと思います。 

ただ、この子供の(自身の)点数のポジションは、受験者数や試験難易度で変わってきてしまいます。 

例えば、100満点の試験で10人の受験生の中での50点と1000人の中での50点では、子供の(自身の)点数のポジションは同じでしょうか? 

また、超難問(難しい問題)での50点と易問(簡単な問題)での50点では、子供の(自身の)点数のポジションは同じでしょうか? 

そうなのです。 

80点だからOK、40点だからNGとう言う判断は間違っていることがわかりますね。 

学力偏差値を算出するのは、次のような計算式があります。 

偏差値 = ( 得点 − 平均点 ) ÷ 標準偏差 × A + B 

国外基準等の差はあるようですが、日本では「平均点を50、標準偏差を10」としてしています。 

A = 10 

B = 50 

とまぁ計算式を深堀りしてもそれほど面白みはないので、この辺しておきますが。 

ある決まった計算式により、偏差値という基準値を算出し子供の(自身の)学力位置の指標を確認できます。 

中学受験はなぜ偏差値が低いのか 

中学受験で偏差値40程度の学校は、高校受験での偏差値50〜55の学校に相当します。 

何故か? 

それは、まず受験する学校の数に影響を受けます。 

中学受験対象となる市立の中学校は全国でおよそ800校弱あります。 

しかし高校受験となるとおよそ4800校弱が対象になります。 

そして、中学受験を行う子供達もかなりの学力を持っている子どもたちが中学受験をします。 

つまり、受験者は学力が高くまた一部の子どもたちん限られ、受験先の中学校数が少ないことにより偏差値が低く出てしまいます。 

結果、同じ学校でも中学受験で入るよりも高校受験で入るほうが偏差値が高くなる。 

裏を返すと中学受験のほうが有利だと考えられますね。 

もう一度言いますが有利ですよね。 

学校によっては、中学受験での募集のみの学校も多数あります。 

教育カリキュラムと子供の将来を考えて、中学の選定をしていく必要がありそうですね。 

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