小学校、中学校の全国学力テストとはどんなテストなのか

2019-06-12

小学校・中学校全国学力テストとは

全国学力テストとは、文部科学省が行っている全国的な学力調査(全国学力・学習状況調査等)が正式な名称です。目的は、全国的に子供たちの学力状況を把握することが目的のようで、2007年度(平成19年度)から実施しています。

学力テストの対象は、小学6年生と中学3年生を対象に行われます。その結果をもとに、学校における教育指導の充実や学習状況の改善に役立てたり、教育に関する継続的なPDCA(検証改善)サイクルを確立するようです。

全国学力テストの調査内容

学力テストの調査科目は、国語・算数/数学・理科の3科目での調査となります。理科の科目に関しては、2012年度(平成24年度)、2015年度(平成27年度)、2018年度(平成30年度)の調査で追加されています。 また、各科目において『知識』に関する問題と、『活用』に関する問題の種別で調査を行います。

国語における調査内容

主として『知識』に関する問題
 目的に応じて必要な情報を捉える技能
 文章中における主語・述語との関係を理解して正確な文章を書く技能
 相手や場面に応じて適切な言葉を使う技能

主として『活用』に関する問題
 話して宇野意図を捉えながら聞き、自分の意見と比較し考察し意見をまとめる技能
 目的や意図に応じて、内容の真意を明確にして詳しく書く技能
 目的に応じて、複数の書籍や文章を選んで読む技能
 目的に応じて、文章の内容を的確にとらえ、自身の考えを明確にしながら読む技能

話す・聞く・読むといった3技能を調査するようです。

算数における調査内容

主として『知識』に関する問題
 学習指導要領の領域として、数と計算、量と測定、図形、数量関係
 評価の観点として、算数への関心・意欲・態度、数学的な考え方、数量や図形についての技能、数量や図形についての知識・理解
 問題形式として、選択式、短答式、記述式

主として『活用』に関する問題
 同上

年度によって、各区分で出題されない区分もあるようです。

理科における調査内容

主として『知識』に関する問題
 理科に関する基本的な概念などについての「知識」を問う
 理科に関する基本的な観察、実験の「技能」についての知識を問う

主として『活用』に関する問題
 理科に関する知識・技能を「適用」することを問う
 理科に関する知識・技能を用いて「分析」することを問う
 理科に関する知識・技能を用いて「構想」することを問う
 理科に関する知識・技能を用いて「改善」することを問う

理科の内容を理解しているか、知識・技能として習得しているかを調査するようです。

都道府県別の全国学力テスト正答率

全国学力テストの正答率と偏差値を見てましょう。この順位に関しては、公立の小学校・中学校のもので、国立校・私立校は含まれていません。そのため、国立校・私立校が多い地域では、実態とのかい離がある可能性はあります。

小学生正答率全国順位(上位5位)

1位 石川県

正答率:66%
偏差値:80.63
公立小学校数:205校・3分校
国立小学校数:1校
私立小学校数:1校

2位 秋田県

正答率:65.6%
偏差値:78.43
公立小学校数:195校・1分校
国立小学校数:1校
私立小学校数:0校

3位 福井県

正答率:63.8%
偏差値:68.52
公立小学校数:191校
国立小学校数:1校
私立小学校数:1校

4位 富山県

正答率:63.4%
偏差値:66.31
公立小学校数:183校・1分校
国立小学校数:1校
私立小学校数:1校

5位 東京都

正答率:63.0%
偏差値:64.11
公立小学校数:1286校
国立小学校数:6校
私立小学校数:53校

5位 広島県

正答率:63.0%
偏差値:64.11
公立小学校数:467校
国立小学校数:3校
私立小学校数:7校

中学生正答率全国順位(上位5位)

1位 福井県

正答率:67.8%
偏差値:75.70
公立中学校数:74校
国立中学校数:1校
私立中学校数:4校

2位 石川県

正答率:67.6%
偏差値:74.56
公立中学校数:84校・3分校
国立中学校数:1校
私立中学校数:2校

3位 秋田県

正答率:67.4%
偏差値:73.42
公立中学校数:112校・1分校
国立中学校数:1校
私立中学校数:0校

4位 富山県

正答率:66.4%
偏差値:67.73
公立中学校数:79校
国立中学校数:1校
私立中学校数:1校

5位 静岡県

正答率:65.2%
偏差値:60.90
公立中学校数:265校・1分校
国立中学校数:3校
私立中学校数:27校

全国学力テストの順位から見える学び

全国学力テストのトップは、秋田県、福井県、石川県、富山県が常に上位にいるようです。また、同様に最下位もさほど入れ替わりがない状態のようです。

この違いを見てみると、家庭内での学習方法に違いがありそうです。
上位の県では、家庭内での学習方法に対して、具体例をあげて自治体が指示を行っているようです。逆に、最下位付近の県では、こういった具体策がない状態での家庭学習となっているため、家庭学習における根本的な部分でつまずきがあり、結果的に学力テストの結果へと出てしまっているようです。
つまり、具体例をあげて家庭学習の指示を行っている自治体の県では、学力テストの結果が高くまた、具体例をあげて家庭学習を指示すること自体の重要度が高いことが言えます。

勉強はやり方(方法)が重要である

学習の丸投げは良くないですね。学校は家庭に丸投げ・・・・。家庭は学校や塾に丸投げ・・・・。
学校・家庭・塾とそれぞれの役割や得意不得意があると思います。その特徴をうまく使って、バランスの良い学習方法を行うことが重要ですね。

学習方法のひとつとして、家庭学習ノート(自学ノート)のご紹介です。

家庭学習ノートとは

学力テストの順位が高い秋田県に浸透しているのが、家庭学習ノート(自学ノートまたは自由学習ノート)です。これは、子供が自ら課題設定をして学びを行います。
子供が自分で、学習内容を決め、毎日決まった分量や時間で学習を行い毎日提出します。

秋田県の学校では、朝生徒が提出し夕方先生がコメントを書いて返却するといったサイクルを毎日行います。学校で行っていない県では、家庭内で実施してみても良いのではないでしょうか。
その日の学習の振り返りと課題が見えてきそうですね。

家庭学習ノートの使い方

家庭学習ノートはどのような使い方なのかというと、授業で習った法則を使って発展的な自己学習をしたり、計算や書き取りの復習をしたりと内容は自由です。
何をしていいか迷う子供にはある程度のガイドは必要そうです。秋田県では、学校独自の手引書があったり、PTA集会で優秀なノートの展示会などがあるようです。

家庭学習ノートの利点

書かれている情報を見てみると、頭の中の整理のような感じです。

学習した内容を、家庭学習ノートにアウトプットします。情報を家庭学習ノートにアウトプットすることで、学習内容を整理しながら再度頭の中にきれいに整理して格納することが出来ます。とても良い習慣のように感じますね。

子供が自ら課題を設定して学ぶ姿勢を身に着けることで、学力への大きな差になりそうです。

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