幼児英語教育としての国際バカロレア(IB)とは

2019-07-11

グローバル人材育成の観点から、文部科学省が普及・拡大を進めているという 国際バカロレア -International Baccalaureate-(IB) をご存知でしょうか。また、2019年(平成30年)から、IB教育推進コンソーシアムを文部科学省が立ち上げています。

あまり耳にすることのないこの国際バカロレアについて、今後の幼児英語教育において少し知っておいてもよさそうです。

国際バカロレア(IB)で幼児英語を学ぶ

国際バカロレア(IB)とはどういった教育なのか

国際バカロレア(IB)の成り立ちと理念

国際バカロレア(IB)は。1968年にスイスで非営利団体として設立されました。運営自体は国際バカロレア(IB)機構によって行われています。始まりは、世界統一学力・世界統一試験を行うことが、高い能力を持った人材を育成できるという考えから始まっています。

国際的に、多くの優秀な人材を育成することが真の目的です。

そのため、国際バカロレア(IB)のプログラムを経て、大学入学資格と成績証明書を持っていれば、世界中のどの大学にも入学することができます。

これが、世界的に高い評価を得ている 全人教育 という理念になります。

全人教育とは、思考力・表現力に注力した高水準の教育と異文化に対する理解と尊敬を通して、より良い平和な世界創造のための若者を育成することを目標としています。

なんだか、壮大な理念ですね。ただ、グローバルな社会における全世界的な統一学力・統一試験というところはとても共感できますね。

国際バカロレア(IB)の教育内容

国際バカロレア(IB)の教育内容を見てみましょう。

国際バカロレア(IB)の教育プログラムは、年齢別に3つのコースに分けられています。

コース1:3歳~12歳
IB-PYP(International Baccalaureate – Primary Years Programme)
初等教育プログラム
精神と身体の両方を発達させることを重視したプログラムで、PYPのカリキュラムには、国際教育の文脈において不可欠な人間の共通性に基づいた6つのテーマが掲げられています。

①私たちは誰なのか
②私たちはどのような時代と場所にいるのか
③この地球を共有するということ
④世界はどのような仕組みになっているのか
⑤私たちはどのように自分を表現するか
⑥私たちは自分たちをどう組織しているのか

コース2:11歳~16歳
IB-MYP(International Baccalaureate – Middle Years Programme)
中等教育プログラム
MYPのカリキュラムには、PYP同様に共通性に基づいた5つのテーマが掲げられています。

①保健教育と社会性の教育
②多様な環境
③人間の創造性
④学習の方法(approaches to learning)
⑤コミュニティーと奉仕活動

コース3:16歳~19歳
IB-DP(International Baccalaureate – Diploma Programme)
ディプロマ資格プログラム
DPのカリキュラムでは、6つのグループ(教科)及びコアと呼ばれる3つの必修要件から構成され、6つのグループから各教科を選択し6科目を2年か学習します。

【グループ科目】
グループ1:言語と文学(母国語)
グループ2:言語獲得(外国語)
グループ3:個人と社会
グループ4:理科
グループ5:数学
グループ6:芸術

【コア科目】
コア1:課題論文
コア2:知の理論
コア3:創造性・活動・奉仕

国際バカロレア(IB)の学習者像

国際バカロレア(IB)では、IBの学習者像を定めています。

・探求する人
・知識のある人
・考える人
・コミュニケーションができる人
・信念を持つ人
・心を開く人
・思いやりのある人
・挑戦する人
・バランスの取れた人
・振り返りができる人

これらを見てみると、おおよそリーダーシップのマインドにとても近いように感じます。つまり、世界規模で活躍できるリーダーになる素養を持っている人が、国際バカロレア(IB)の学習者像であるといえるでしょう。

ここまで見てきただけでも、国際バカロレア(IB)を選択できる人材自体がとても優秀に見えてきますね。

国際バカロレアまとめ

アメリカやイギリスでの英語圏では、この国際バカロレア(IB)の教育の高さは、世界的にも注目されています。また、教育カリキュラムにおいても、教育基準が高く強みとしても評価されています。

ただし、高い教育水準であるが故、教育において多くの時間が必要となります。なぜなら、多くのレポートやプレゼンなどを行うため、カリキュラムについていくだけでも多くの時間を必要とします。また、多くの勉強時間を生活に組み込む必要があるため、精神的な負担も大きいと考えられます。

幼児教育として取り入れていくのであれば、それなりの覚悟が必要なように感じました。

教育を受けることを検討する際は、子供との十分会話して決める必要がありそうですね。

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