幼児英語教育としての国際バカロレア(IB)とは

2021-01-10

幼児英語教育としての国際バカロレア(IB)とは

国際バカロレア(IB)で幼児英語を学ぶ

グローバル人材育成の観点から、文部科学省による普及・拡大を進めている「国際バカロレア-International Baccalaureate-(IB)」をご存じでしょうか。

文部科学省は、2019年よりIB教育推進コンソーシアムを立ち上げています。

コンソーシアムとは、協会、組合、連合という意味があり文部科学省が手動となって団体を率いて推進していく事業となります。

あまり耳にすることが少ない「国際バカロレア」について、今後の幼児英語教育において少し紹介します。

国際バカロレア(IB)の成り立ちと理念

国際バカロレア(IB)は、1968年にスイスの非営利団体として設立されました。

運営自体は、国際バカロレア(IB)機構によって行われています。

始まりは、世界統一学力・世界統一試験を行うことが、高い能力を持った人材を育成できるという考えがもととなっています。

国際的には、多くの優秀な人材を育成することが真の目的となっています。

そのため、国際バカロレア(IB)のプログラムを経て、大学入学資格と成績証明書を持っていれば、世界中のどの学校にも入学することができます。

これが、世界的に高い評価を得ている「全人教育」という理念になります。

全人教育とは、思考力・表現力に注力した高水準の教育と異文化に対する理解と尊敬を通して、より良い平和な世界創造のための若者を育成することを目的としています。

なんだか、とても壮大な理念ですね。

ただ、グローバルな社会における全世界的な統一学力・統一試験という部分は、とても共感できます。

国際バカロレア(IB)の教育内容

国際バカロレア(IB)の教育プログラムを少し細かく見てみましょう。

教育プログラムは、年齢別に3つのコースに分かれています。

●コース1:3~12歳

IB-PYP(International Baccalaureate – Primary Years Programme)

【初等教育プログラム】

精神と身体の両方を発達させることを重視したプログラムで、PYPのカリキュラムには国際教育の文脈において不可欠な人間の共通性に基づいた6つのテーマがあげられています。

・私たちは誰なのか
・私たちはどのような時代と場所にいるのか
・この地球を共有するということ
・世界はどのような仕組みになっているのか
・私たちはどのように自分を表現するか
・私たちは自分たちをどう組織しているのか

●コース2:11~16歳

IB-MYP(International Baccalaureate – Middle Years Programme)

【中等教育プログラム】

MYPのカリキュラムには、PYP同様に共通性に基づいた5つのテーマがあげられています。

・保険教育と社会性の教育
・多様な環境
・人間の創造性
・学習の方法(approaches to learning)
・コミュニティーと奉仕活動

●コース3:16~19歳

IB-DP(International Baccalaureate – Diploma Programme)

【ディプロマ資格プログラム】

DPのカリキュラムでは、6つのグループ(教科)およびコアと呼ばれる3つの必修要件から構成され、6つのグループから各教科を選択し6科目を2年間学習します。

<グループ科目>
グループ1:言語と文学(母国語)
グループ2:言語獲得(外国語)
グループ3:個人と社会
グループ4:理科
グループ5:数学
グループ6:芸術

<コア科目>
コア1:課題論文
コア2:知の理論
コア3:創造性・活動・奉仕

国際バカロレア(IB)の学習者像

国際バカロレア(IB)では、IBの学習者像を定めています。

・探求する人
・知識のある人
・考える人
・コミュニケーションができる人
・信念を持つ人
・心を開く人
・思いやりのある人
・挑戦する人
・バランスの取れた人
・振り返りができる人

これらを見てみると、おおよそ社会(企業)でのリーダーシップのマインドに近いように感じます。

つまり、世界規模で活躍できるリーダーとなる素養を持った人材が、国際バカロレア(IB)の学習者像であると言えるでしょう。

ここまで見てきただけでも、国際バカロレア(IB)を選択できる人材自体がとても優秀に見えてきますね。

アメリカやイギリスでの英語圏では、世界的に国際バカロレア(IB)の教育の高さは注目されています。

また、教育カリキュラムにおいても、教育基準が高くその教育を受けたこと自体が「強み」としても評価されています。

ただし、高い教育水準であるがゆえ、教育においての多くの時間が必要となります。

なぜなら、カリキュラムについていくだけでも多くのレポートやプレゼントなどを行うため、教育内容についていくだけでも多くの時間を必要とします。

また、多くの勉強時間を生活に組み込む必要があるため、精神的な負担も大きいと考えられます。

幼児教育として取り入れていくのであれば、それなりの覚悟が必要なように感じました。

教育を受けることを検討する際は、子供との十分会話して決める必要がありそうですね。

(参考)
IB教育コンソーシアム
https://ibconsortium.mext.go.jp/

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